【名車の記憶】ボルボ850——嵐のような登場と、革新の軌跡
2025.07.03
NEWS
五十嵐でございます。
本日はいつものブログと違ったテイストでお届けいたします。
普段は最新モデルのご紹介やご納車紹介が中心ですが、今回は少し時をさかのぼって、ボルボの“名車”を振り返ってみたいと思います。
ボルボ850エステート
1990年代、ボルボ850は“嵐のような歓迎”を受けて登場しました。
数々の自動車賞を受賞し、その革新的なデザインと性能は世界中で高く評価されました。
中でもエステートモデルは「1994年グッドデザイン大賞」を受賞。
スタイルと実用性を兼ね備えたその姿は、多くの人の記憶に残る一台です。
850シリーズはエステートだけでなく、ガソリンターボや直噴ディーゼルターボなど、豊富なエンジンラインナップも魅力のひとつでした。
また1994年、ボルボは英国ツーリングカー選手権(BTCC)でレース界に復帰。その挑戦車両として選ばれたのは、なんと850エステート。ワゴンボディでサーキットを駆けるという異例のスタイルは、大きな話題を呼びました。
同年秋には、世界に先駆けてサイドエアバッグを搭載し、安全性においても新たな基準を打ち立てます。
そして1997年、850エステートはその役目を終え、後継モデルV70に引き継がれます。
(V70は2016が最終モデル)
この850が築いた革新のスピリットは、今のボルボにも確かに受け継がれています。
現行モデルのV60は、その850のデザイン哲学を現代的に昇華させた“正統進化”モデルとも言える存在です。エステートの美しさと実用性、そして安全へのこだわり――すべては、この850から始まったのです・・・
という、これはV60を推しているお話です。