車輛メンテナンス!
2025.10.03
NEWS
こんにちは!
ワークショップサポートの山本です。
今回は車検整備時によく聞く「ブレーキフルード交換」についてです。
ブレーキフルードは別名ブレーキ液やブレーキオイルと呼ばれる事もあります。
車検ごと(2年ごと)に交換をお勧めしますが理由は下記のとおりです。
走行距離も関係ありますが、使用年数により劣化が進む部品です。
ブレーキフルードは非常に高温になるブレーキ本体に接している為、沸騰しにくく作られています。
しかし材質上吸湿性が高く、大気中の水分を取り込んでしまいます。
水分は100℃で沸騰しますので、ブレーキフルードの中に水分が含まれると沸点が下がってしまいます。
ではブレーキフルードが沸騰するとどうなるのでしょうか?
ブレーキ液が沸騰するとブレーキラインの中に気泡が発生して、ブレーキペダルを踏んだ感触がカチッとしたものでなくふわふわスポンジを踏んだ様になります。
この状態はベーパーロック現象と言い、ブレーキペダルを踏んだ力が正常にブレーキに伝わらずブレーキが利きにくくなる危険な状態です。
その為少走行距離でも車検ごとの交換をお勧めしており、大切なお客様の安全性確保の為提案をさせて頂いてます。
次回車検整備時に「ブレーキフルード交換」を耳にしましたら想い出していただけたら幸いです。